
【速報】四国・九州セレモニー編、1,425件着信。期間中に問い合わせ5件――UTM導入前の実証結果を公開
2026年08月26日 21:34
「FAXDMを送ったら、何件の問い合わせが来たのか?」 マーケティングにおいて、最も知りたくなるのがその数字です。しかし、そこに至るプロセスや計測の土台が曖昧であれば、いくら数字が出てもそれは「偶然の産物」に過ぎません。
私たちが実施している「まかせてFAXDM」の検証の歴史において、大きな転換点となったデータがあります。それは、UTMパラメータを導入する直前(2026年8月19日・20日)に実施した、四国および九州・沖縄エリアでのセレモニースタッフ募集FAXDMの記録です。
今回は、この連日送信された配信データを「合算版」として公開し、「UTMがないと何が分からないのか」という、実戦だからこそ気づけた真実を赤裸々に綴ります。
1. 配信概要と確定データ【四国・九州合算】
まずは、インプットとして確定している送信実績の全体像です。
四国編(2026年8月19日送信)
送信件数:318件 / 送信失敗:53件
送信失敗率:16.7%
送信完了(着信ベース):265件
九州・沖縄編(2026年8月20日送信)
送信件数:1,378件
送信失敗率:15.8%
送信完了(着信ベース):1,160件
【合算実績】
合算送信件数:1,696件
合算着信ベース:1,425件
合算送信失敗件数:271件
合算送信失敗率:16.0%(271 ÷ 1,696 ≒ 16.0%)
後日実施した8月25日の清掃スタッフ募集FAXDM(送信失敗率23.9%)と比較すると、今回のセレモニー編の送信失敗率は16.0%と、比較的エラーの少ない結果となりました。
しかし、ここで大切なのは「失敗率が低かったから今回の配信は大成功だった」と安易に結論づけないことです。ここからが、このデータの最もデリケートで重要な核心部になります。
2. LPアクセスと問い合わせについての「不都合な真実」
8/19〜8/26の期間に、対象となったセレモニースタッフ募集ページでは以下のアクセスが観測されました。
GA4データ
表示回数:125回
アクティブユーザー:79人
平均エンゲージメント時間:1分13秒
Microsoft Clarityデータ
録画セッション:114件
問い合わせ状況
期間中の問い合わせ合計:5件
数字だけを見れば、「1,696件送って、LPに人が訪れ、5件の問い合わせがあった」ように見えるかもしれません。 しかし、ここで絶対に曲げてはならない大前提があります。
今回の配信には、まだUTMパラメータが設定されていなかった。
したがって、
「125表示のうち、何人がFAXDMを見たのか」は証明できません。
「5件の問い合わせがFAXDMから発生した」と断定することもできません。
Googleビジネスプロフィール(GBP)、note、検索エンジン(Google・Bing)など、FAXDM以外の経路からの流入がこの数字の中に混在している可能性を否定できないからです。
3. 「分からないことを、分からないままにする」勇気
ビジネスの現場では、都合の良い数字が出ると、ついつい「すべて自分たちのFAXDM施策の効果だ!」と結びつけたくなります。
しかし、今回のセレモニー編において私たちが得た最大の学びは、成果が出たことではありません。 「UTMパラメータがない状態では、いくら問い合わせやアクセスがあっても、それがFAXDMの成果であると論理的に証明できない」という、計測上の大きな限界に直面したことです。
「問い合わせが5件あった。しかし、FAXDM由来とは証明できない」 この事実をそのまま受け入れること。曖昧な数字をごまかさず、「分からないことは分からない」と認めること。
このもどかしい経験こそが、「なぜ次の8月25日(清掃編)からUTMパラメータを正式導入しなければならなかったのか」という必然的な理由を生み出しました。
4. 清掃編との比較から見える「PDCAの進化」
今回のセレモニー編(UTMなし)と、直近の清掃編(UTMあり)を並べてみると、私たちがどのような試行錯誤をたどってきたのかがクリアに見えてきます。
セレモニー編(合算・8月19日・20日送信)
合算送信数:1,696件
着信ベース:1,425件
送信失敗率:16.0%
UTMパラメータ:なし(流入経路の特定困難)
確認された問い合わせ:5件(※FAXDM由来とは断定困難)
セレモニー編では送信失敗率が低く、期間中に5件の問い合わせを確認できましたが、UTMがないため正確な効果測定ができませんでした。 一方で、清掃編では送信失敗率が23.9%と跳ね上がり、問い合わせも0件からのスタートでしたが、UTMを導入したことで流入経路を識別できるようになり、GA4やClarityと組み合わせて、ユーザーがどこで止まっているのかを検証できる環境が整いました。
5. まとめにかえて
「数字が出たから成功」という安易なストーリーテリングは、マーケティングをギャンブルに変えてしまいます。
今回のセレモニー編の記録は、決して華やかな成功事例ではありません。むしろ、「計測の仕組みがない状態では、目の前の数字すら正しく評価できない」という泥臭い反省から得られた、貴重な実証データです。
この過去の検証があるからこそ、私たちは現在の「送る・測る・検証する」という一連のサイクルを自信を持って回すことができています。