なぜ今、あえてFAXDMなのか?失敗から見えた「紙とデジタル」の新しい可能性

【実録・福祉編④】「オシャレなLPは自己満足だった」綺麗なデザインを捨てて、泥臭い導線設計に回帰した話

【実録・福祉編④】「オシャレなLPは自己満足だった」綺麗なデザインを捨てて、泥臭い導線設計に回帰した話

2026年08月26日 14:24

「カルーセルを最後までスワイプしてくれたのに、詳細ページへのクリックは皆無(ゼロ)……」

この残酷なデータを前にして、私たちはついに自分たちの過ちを認めざるを得ませんでした。 私たちが作っていたのは、お客様の心を動かすマーケティングツールではなく、単なる「作り手が満足するためのオシャレなWebページ」に成り下がっていたのです。

福祉編での手痛い連敗を経て、私たちは「見栄えの良さ」という幻想から完全に脱却し、コンバージョン(問い合わせ)を取りに行くための「泥臭い導線設計」へと原点回帰する決断を下しました。

1. 「オシャレなページ」と「売れるページ」は全くの別物

今回のカルーセルLPの失敗で痛感したのは、「デザインが綺麗で今風であること」が、必ずしも「次の行動(クリック)を促す力」にはならないという事実です。

  • オシャレなページ(今回のカルーセル)が陥った罠

    • 情報がスッキリと整理され、イラストも可愛く、テンポよく読める。

    • ユーザーは「なるほど、良いサービスだね」と感心して満足してしまう

    • 満足して完結してしまうため、わざわざ面倒な思いをしてまで「次のページ(詳細LP)」へと進む理由が消滅する。

つまり、私たちは「ユーザーにストレスなく見てもらうこと(UIの改善)」に気を取られるあまり、マーケティングにおいて最も重要な「ユーザーの心をざわつかせ、続きを見ずにはいられない状態にすること(フックと導線)」を完全に忘れてしまっていたのです。

2. 福祉の現場が求めているのは「見栄え」ではなく「血の通った解決策」

改めて、私たちがFAXDMを送っている相手(福祉施設の経営者や管理者)の顔を想像してみました。

彼らは日々、慢性的な人手不足や、ひっきりなしに鳴る電話、複雑な事務作業に追われ、泥臭く現場を回しています。そんな彼らが、仕事の合間にスマホを開いたときに見たいのは、「今風でスマートなITツールのオシャレなカタログ」でしょうか?

絶対に違います。彼らが求めているのは、「今、目の前にある自分たちの苦痛(電話地獄や事務負担)を、どうやって、いくらで解決してくれるのか」という、血の通ったリアルな解決策です。

綺麗な言葉やスタイリッシュなスワイプ画面で「包み隠す」のではなく、あえて泥臭く、現場の痛みを抉り、その解決策を提示しなければ、彼らの重い腰(指先)を動かすことはできないのです。

3. オシャレからの脱却。そして「泥臭い導線」への回帰へ

私たちは、カルーセルの「綺麗に情報が完結してしまう」構造を解体し、次のような「泥臭い導線」へとLPを再構築することにしました。

  • ①「感心」ではなく「疑問と期待」で止める

    • カルーセルやファーストビューで情報をすべて出し切るのをやめ、「なぜこの仕組みだと夜間対応がゼロになるのか?」「導入費用が圧倒的に安い理由とは?」といった「答えの寸止め」を行う。

  • ② あえて「続きを読ませる」ハードルを設ける

    • 詳細ページへのリンクをただの「オシャレなボタン」ではなく、「自施設の課題を本気で解決したい方はこちら」といった、ユーザー自身の痛みに直結する強烈なテキストリンク・巨大ボタンに変更。

  • ③ スマホ最適化(UX)は残しつつ、装飾(UI)は削ぎ落とす

    • 「ピンチズームをさせない」「文字を大きくする」という、本当にユーザーのためになる機能的な読みやすさは徹底的に維持する。しかし、無駄にオシャレなだけの装飾やアニメーションはすべてゴミ箱へ捨てる。

まとめ:マーケティングの目的は「褒められること」ではない

「すごく綺麗なページですね!」と身内から褒められることと、見知らぬ見込み客が「ここを押してでも続きが見たい!」と自らクリックしてくれることは、天と地ほど意味が違います。

私たちは、この福祉編での「クリック数ゼロ」という痛烈な失敗を通して、ようやくその本質に立ち返ることができました。

オシャレな殻を打ち破り、泥臭く本質的な「行動を促すページ」へと生まれ変わったLP。 これを武器に、私たちが次に行うべきアクションとは何なのか? 失敗の連続から見えてきた一筋の光明を掴むため、次なる実録へと続きます!