なぜ今、あえてFAXDMなのか?失敗から見えた「紙とデジタル」の新しい可能性

【実録・福祉編③】「カルーセルでスワイプさせて満足した」結果、詳細LPへのクリック数が【皆無】だった絶望の真実

【実録・福祉編③】「カルーセルでスワイプさせて満足した」結果、詳細LPへのクリック数が【皆無】だった絶望の真実

2026年08月26日 14:19

「よし、文字を読ませる縦長LPをやめて、スマホ世代に刺さるお洒落で直感的な『カルーセル(横スワイプ式)UI』に全面リニューアルしたぞ!」

福祉業界への前回の撃沈(0件)をバネにして、私たちはスマホの親指でスワイプしながら福祉現場の痛みに共感してもらえる、ピカピカの新しいカルーセルLPを完成させました。

スワイプのテンポも良い。図解も分かりやすい。 「これなら絶対に興味を持ってくれるはずだ」と胸を膨らませ、再びFAXDMを配信し、GA4やClarity(アクセス解析)の画面を固唾を飲んで見守りました。

しかし、そこに映し出されたのは、またしてもマーケティングの冷酷な現実でした。 結論から言うと、カルーセルの最後のスライドに設置した「さらに詳細を説明するLP(本命のコンバージョンページ)への誘導リンク」をクリックする訪問者は、なんと「皆無(ゼロ)」だったのです。

1. カルーセル自体は「見られている」のに、クリックされない謎

アクセス解析やセッション録画を細かく分析していくと、奇妙な現象が起きていることに気づきました。

  • ユーザーはスマホでFAXDMのQRコードを読み込み、カルーセルLPに確かに訪れている。

  • スワイプの動きを追うと、1枚目、2枚目、3枚目……と、ちゃんと最後のスライド(一番伝えたい詳細ページへの誘導カード)まで指でスワイプして見ている

  • それなのに、最後のカードにある「詳しい料金プランや導入事例を見る(詳細LPへのリンク)」というボタンが、誰一人としてポチッと押されていないのです。

「えっ? 最後までスワイプして読んでくれているのに、なぜ誰もクリックしてくれないんだ……?」 社内には再び重い沈黙が流れました。

2. なぜ、訪問者は誰もクリックしなかったのか?(敗因の解剖)

頭を抱えながらユーザーの行動心理を徹底的に逆算したとき、私たちは自分たちが犯していた致命的なUI/UXの勘違いに気づきました。

  1. 「カルーセルの中で情報が完結してしまっていた」

    • カルーセル形式にしたことで、スライドをめくるだけで「なんとなくこういうサービスね」とストーリーがすべて頭に入ってしまう構造になっていました。その結果、「わざわざ次のページ(詳細LP)に移動してまで、これ以上情報を深掘りする理由」が消えてしまっていたのです。

  2. 「次のページへ進むハードル」が心理的に高かった

    • スマホの親指で手軽にスワイプしているだけの「流し見モード」のままで最後まで来てしまったため、そこから「別のページに飛ばされる(リンクをタップする)」というアクションが、ユーザーにとっては予想外の面倒くささ(心理的フリクション)になっていた。

  3. 福祉の現場の「警戒心」を突破しきれていなかった

    • 「詳細はこちら」というボタンの先にある情報が、まだ自分たちにとって「今すぐ時間を使って読むべき価値のあるもの」だと信用されていなかった。

つまり、私たちは「綺麗でお洒落にスワイプさせること」に夢中になるあまり、肝心の『次のアクション(クリック)をさせる動線設計』を完全に置き去りにしていたのです。

3. 「見られること」と「行動されること」の巨大な溝

今回の失敗から、マーケティングにおける非常に痛い教訓を学びました。

それは、「ユーザーが最後まで見てくれること(閲覧)」と、「ユーザーが自ら動いてくれること(コンバージョン)」は、全く別物であるということです。

どれほどお洒落なカルーセルで興味を惹きつけ、最後のスライドまでスクロール・スワイプさせても、その先にある「詳細LPへの導線」や「一歩を踏み出すための仕掛け」が噛み合っていなければ、数字は1ミリも動きません。

「見せ方を工夫すれば売れる」という甘い幻想は、またしても見事に打ち砕かれました。 しかし、この「クリック数ゼロ」という生々しいデータこそが、私たちの次の最高の一手を導き出すための最大のヒントになります。

カルーセルの罠をくぐり抜け、福祉業界の分厚い壁を本当の意味でこじ開けるために、私たちはどう進化するのか? 福祉編の泥沼からの挑戦は、さらに核心へと向かっていきます!