なぜ今、あえてFAXDMなのか?失敗から見えた「紙とデジタル」の新しい可能性

【実録・福祉編①】「あえて失敗もすべて公表する」私たちが、福祉業界へのFAXDMで撃沈した話

【実録・福祉編①】「あえて失敗もすべて公表する」私たちが、福祉業界へのFAXDMで撃沈した話

2026年08月26日 14:07

「うまくいった成功事例だけを発信して、綺麗事ばかり並べても意味がない」

「僕たちが直面した泥臭い失敗や、数字が出なかった現実こそが、次に挑戦する誰かにとって一番の価値になるはずだ」


葬儀業界での検証や、数々のABテスト、そしてモバイル最適化の試行錯誤を経て、私たちはひとつの強いポリシーにたどり着きました。それは、「成功した実績だけでなく、華やかに撃沈した『失敗例』も包み隠さずすべてリアルタイムで公開する」ということです。

綺麗に見せるためのマーケティングなんていらない。今回は、私たちが新しく挑んだ「福祉業界」へのFAXDM配信で、見事に玉砕した(中間報告0件)というリアルな失敗の全貌を赤裸々に告白します。

1. なぜ、私たちは「失敗例」を隠さず公開するのか?

世の中のビジネス系ブログやマーケティングの教科書は、「いかに成功したか」「いかに効率よく稼いだか」というサクセスストーリーにあふれています。

しかし、実際に現場で泥水をすすりながら新規開拓に挑んでいる経営者やマーケターが本当に知りたいのは、成功の裏側にある「どこで落とし穴にハマったのか」「なぜその施策は失敗したのか」という失敗のノウハウではないでしょうか?

  • 「このメッセージでは、福祉の現場にまったく響かなかった」

  • 「このリストや切り口では、見向きもされずに一瞬でゴミ箱行きになった」

こうした失敗のデータこそが、無駄な予算や時間をドブに捨てるリスクを防いでくれる最高の羅針盤になります。だからこそ私たちは、今回の福祉編においても、華やかな成果ではなく「現時点で問い合わせが0件という冷徹な失敗の事実」から逃げずに記事としてペンを執ることにしました。

2. 福祉業界へのアプローチ:何を目論み、どこで躓いたのか?

今回私たちがターゲットに定めたのは、デイサービスや訪問介護、障害福祉サービスなどを展開する「福祉業界」です。

  • 狙い(仮説):

    • 葬儀業界と同様に、福祉の現場も慢性的な人手不足や、書類地獄・電話対応のパンクに常に悩まされているはず。

    • 「夜間の見守りや事務負担を自動音声(DX Phone)でスマートに軽くできます」というメッセージをA4横のFAXDMで届けたら、強い痛みに刺さるのではないか?

  • 現実(結果):

    • 実際にリストを精査し、配信テストを敢行したものの、現時点でのLPへの反応や問い合わせは「まさかの0件」。

    • 葬儀業界のときのような「同業からの口コミ」の波及も起きず、オフィスのデスクに届いた紙は、誰の心も動かすことなくただ静かにスルーされてしまいました。

3. なぜ、福祉の現場には刺さらなかったのか?(仮説の検証)

なぜ、葬儀業界では一定の感触が得られたのに、福祉業界ではここまで綺麗に撃沈してしまったのか? 現在、私たちは社内でその原因を徹底的に分析しています。

  1. 「切実さのベクトル」がズレていた可能性

    • 介護・福祉の現場が抱える最大のボトルネックは「人手不足(採用)」や「制度・報酬改定への対応」であり、電話対応の効率化やDXはその優先順位のはるか下にあったのではないか。

  2. 業界特有の「お役所的・組織的な構造」の壁

    • 個人の決裁権がスピーディーに働きにくい構造があるため、1枚のFAXDMが届いたところで、現場のスタッフで止まってしまい、経営層や決裁者にメッセージが届く前に捨てられてしまった。

まとめ:失敗から目を背けない者だけが、次の正解にたどり着く

「FAXDMを送ってみたけれど、見事にカスリもしなかった」 そんな格好悪い事実を公開することに、最初は少しの躊躇もありました。

しかし、失敗を失敗のままで終わらせず、「なぜダメだったのか」をデータとロジックで解剖し、次の打ち手に昇華させることこそが、本当の意味でのマーケティングです。

成功談だけでは語れない、生々しい失敗の記録――。 この福祉編の挑戦から、私たちは何を学び、どう軌道修正していくのか。泥沼からの這い上がり劇が、ここから始まります!