
【実録②】実際にFAXDMを1,378件送信してみた。データが暴く「4.9%」と「5.9%」のリアルな真実
2026年08月26日 12:05
「FAXDMなんて送っても、どうせ誰も見てくれないんでしょ?」 「反応率なんて、どうせ数パーセントの世界で誤差みたいなものだよね」
BtoBの新規開拓でFAXDMを検討する際、誰もが一度はそんな疑念を抱きます。私たち「まかせてFAXDM」の運用チームも、綺麗事抜きの本当の数字はどうなのかを確かめるため、実際に1,378件の大型配信テストを敢行しました。
今回は、その配信で叩き出した生々しい実録データと、数字の裏にある「マーケティングの残酷なまでの真実」、そしてLPでの巧みな見せ方の設計までをすべて包み隠さず公開します。
1. 実際の配信テスト:1,378件を飛ばした結果どうなったか?
今回のテスト配信における、送信からWEB(LP)への流入までの実測データは以下の通りです。
送信日時:2026/08/20 17:30:00
送信件数: 1,378件
送信完了(着信件数): 1,160件
送信失敗: 218件(15.8%)
GA4アクティブユーザー数: 68人(QRコードを読み取ってLPを訪れた人)※8/24時点
紙をセットして配信ボタンを押した瞬間から、GA4(Googleアナリティクス)のリアルタイム画面がどう動いたか。ここから導き出される「反応率」の計算には、マーケティングの面白さと厳しさが詰まっています。
2. 2つの反応率:「4.9%」と「5.9%」の裏側にある意図
今回のテストでは、コンバージョン(LP訪問者数)である「68人」を分母に当てはめて計算すると、2つの異なる数字が浮かび上がってきます。
① 保守的な数字:分母を「送信件数(総数)」にした【 4.9% 】
計算式: 68人 ÷ 1,378件 × 100 = 4.93%(四捨五入して 4.9%)
意味と意図:
これは「FAXが実際に届いたかどうかに関わらず、こちらが送った総数」を分母にした、あえて厳しめ(保守的)な数値です。回線の話し中や紙切れ、電源オフなどで届かなかった不達分も含めて割り算しているため、泥臭い現実をそのまま反映した数字になります。
② より正確な数字:分母を「実際の着信件数」にした【 5.9% 】
計算式: 68人 ÷ 1,160件 × 100 = 5.86%(四捨五入して 5.9%)
意味と意図:
こちらは「実際にオフィスにFAXが届いた件数」を分母にした計算です。届いていないものを分母からしっかり除外しているため、より実態に近い、正確な反応率(ポテンシャル)を示しています。
💡 なぜ「ページビュー」ではなく「アクティブユーザー数(68人)」を分子にしたのか? GA4には「ページビュー(総閲覧回数)」という指標もありますが、これだと同じ担当者が何度もページを行き来した重複分までカウントされてしまいます。「実際に何人のユニークな人間がQRコードを読み取って訪れたか」を正確に測るため、厳格に「アクティブユーザー数」を採用しています。
3. LPでの使い分け:あえて「2つの数字」をどう魅せるか?
この「4.9%」と「5.9%」というリアルな2つの数字を、私たちは自社のLP(ランディングページ)でどのように配置しているか。ここに、マーケティングのちょっとした仕掛けがあります。
LP前半(ファーストビュー・チェックリスト付近):あえて「保守的な 4.9%」を提示する
最初に目に入る場所では、良く見せようと盛るのではなく、あえて「届かなかった分も含めた厳しい総数(4.9%)」を堂々と開示します。これにより、「この数字、本当のリアルな現場データなんだな」という圧倒的な信頼感を読者に与えます。
LP後半(検証結果のインフォグラフィック):より正確な「 5.9%」を開示する
記事をしっかりと読み進め、私たちの検証の泥臭さに共感してくれた熱量の高い読者だけがたどり着く後半で、「実際に届いたベースでの正確な数字(5.9%)」を種明かしするように開示します。
「読み進めた人だけが、データの深層と本当の精度に気づく」という、あえてのグラデーション設計にしているのです。
まとめ:感覚の勝負を捨て、データを武器にする
「FAXDMなんてテキトーに送るもの」――そんな古い常識でやっていたら、こうした細かな数字の差や、そこに隠されたユーザーの動線に気づくことは一生できません。
1,378件を送り、1,160件が届き、68人がスマホを手に取ってQRコードを読み取った。 そのすべてのプロセスを「4.9%」と「5.9%」という冷徹かつ温かい数字で見つめ直し、LPの設計にまで落とし込む。この徹底的な検証の積み重ねこそが、FAXDMを「一か八かのギャンブル」から「科学的な新規開拓の仕組み」へと変える唯一の方法です。
さあ、次の実録では、この数字の先にある「コンバージョン(問い合わせ・自動音声連携)」のドラマへと踏み込んでいきましょう!